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[脳活性化プラス]

2023年06月08日

厚労省発「認知症予防に関わる重要資料」まとめ

2019年6月、コロナ直前の発表となっていた「認知症施策推進大綱」。
超高齢化していく日本の「認知症対策」について、大切な国家戦略が書かれています。

認知症予防とは、発症の遅延、進行予防、重度化防止であるととらえ、日本社会は、認知症との「共生」と認知症「予防」を推進すべしと宣言しました。

しかし、実質手つかずで3年の月日がコロナと共に過ぎてしまった感があります。
高齢者との接触が控えられたため、むしろ一歩も二歩も後退したのかもしれません。

これから、官民あげて急ピッチで進めなくてはなりません。

注目の来年の介護保険制度改定では、「認知症予防・進行予防」に係る施策を大きく前進させる改定(現状からの変化)が予想されています。


2020年(コロナ元年)には、前年までの取組みを紹介する冊子がでました。
自治体における認知症の「予防」に資する取組み事例集

主に自治体向けにつくられ、内容も読みやすいです。
「認知症予防の取組み」を市民にむけて行った自治体の成功例が載っています。

はじめの「わが国における認知症予防の考え」方がわかりやすく、
また、市民の意欲や問題点、実施データも記載があるので、
デイサービスで見込み客を集めたい、という目的の「認知症予防教室」開催時には参考になります。

認知症に興味をもつ市民の多くは脳の状態が健康な方ですが、
参加人数が多く集まれば、
「軽度認知障害」の方も一定数混ざってくる、というデータもあります。

すぐにケアマネさん等と連携をおこない、すみやかにデイサービスに参加を促しましょう。
そのためデイサービスでの教室開催は、地域貢献のみならず「集客」の意味でも効果的です。

「認知症予防」には、「引きこもらない」「社会参加」「デイサービススタッフや友人とのおしゃべり」「笑い」「運動」が有効です。
WHO(世界保健機構)「認知機能低下および認知症のリスク低減ガイドライン2019」でも推奨されています。

私ども、「らくしゅう式機能訓練」や「脳活性化プラス実践士」の行う脳機能訓練は
WHOの言う「認知トレーニング」です。
また、認知症リスク低減のために厚労省の推奨する課題・プログラムを多く含んでいます。

※WHO(世界保健機関)が2019年に発表した「認知機能低下および認知症のリスク低減のためのガイドライン」
推奨12項目(身体活動・認知トレーニング・社会活動・栄養管理・体重管理・高血圧管理・禁煙管理・アルコール管理・糖尿病管理・脂質異常管理・うつ病管理・難聴管理)
厚労省は13項目目として、口腔管理を推奨しています。

 動き出した認知症予防施策
今後、デイサービスや訪問介護、老人ホ―ム等でも
認知症ケアだけでなく、介護スタッフによる認知症の進行予防としての「脳機能訓練」が盛んになっていくと予想されます。

利用者ご家族だけでなく、利用者本人がスマホ・ネット世代となっていくため、
すでに目が肥えて、情報も収集しています。介護サービスに向ける目も厳しくなることは
容易に推察されます。
デイサービスも、他社と比較されやすい状況となりますので、
差別化策などスタッフや施設全体のスキルアップ策を備えておかねばなりません。大綱

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